食のことを学べば学ぶほど、奥が深くて何が正解か分からなくなってしまう、食事情。
栄養価だけを考えると、サプリメントだったり、世界各国のスーパーフードがもてはやされたり。そんな中、日本には日本人が昔から食べてきている日本人に合ったスーパーフードがあることに気付きました。それは「玄米」です。
普段、好んで食べられているのは、玄米から糠層や胚芽を剥ぎ取って真っ白にした「白米」ですが、実は、玄米を白米に精米するときに捨てられてしまう糠層や胚芽に、私たちの身体にとってとても必要な栄養素が多く含まれているのです。
白米にすることで、豊富な食物繊維、ビタミン、ミネラル等をわざわざ剥ぎ取って食べていると言うことを知り、私は白米にしない玄米を食卓に出すことにしました。しかし、玄米を美味しいと思って食べるのは私だけで、残念ながら玄米食は家族には受け入れられませんでした。
白米は炭水化物に分類されて、デンプンを多く含み、唾液と合わさることによってブドウ糖となり、甘く、美味しく感じられます。デンプンは噛めば噛むほど甘みを増すので、玄米でもしっかり噛めば甘さを感じますが、噛む回数が少なければ、糠層や胚芽の雑味のみ感じ、玄米の甘さを感じる前に飲み込んでしまい、美味しく感じることができません。それだけでなく、消化不良にも繋がってしまいます。
これでは、栄養価を考えるだけのサプリメントと同じになってしまい、食事の栄養摂取以外の役割である、食事の時間を楽しんだり、食べることを楽しんだりすることができません。なので、結局、玄米食は早々に終了し、我が家では今は分付き米に少量の玄米を混ぜたりすることに落ち着きました。
ただ、やはり日本のスーパーフードである玄米の魅力を伝えたいとの思いは消えずにいました。そんなあるとき、実家の米屋で製粉機を譲り受けたと聞き、玄米を製粉してみました。すると、「これは使える!」と道が開けてきました。
まずは我が家の小麦粉を玄米粉に置き換えました。パンのようなグルテンを必要とするもの以外はほとんどの場合、玄米粉で代用ができました。というよりも、唐揚げやクリームソースやお菓子作りでは、ダマになったり、混ぜすぎたりすることを気にせずに使えるので、小麦粉よりも使いやすいことが分かりました。そして、玄米のデメリットである消化のしづらさもクリア。
「これで玄米の魅力を広められる!」と、玄米を丸ごと粉にした「玄米粉」の商品化が始まりました。
粉として使いやすいように微粒に製粉できる製粉機を新調し、製粉前の工程も研究しました。玄米を丸ごと粉にするので、原材料となる玄米は農薬も化学肥料も使わずに大切に育てられた玄米(JAS認定含む)を仕入れ、使いやすさだけでなく、美味しさも求め、数種類の玄米をブレンドすることにしました。
そして、ついに2019年「こだわりの玄米粉」が商品化しました!
我が家では4人の子どもたちに小さい頃から包丁を握らせ、自由に料理をさせ、みんな料理好きに育ちました。そんな、子どもの自己肯定感もアップして、お母さんも嬉しいキッチン育児を広めたいという思いもあり、玄米粉販売と合わせて、玄米粉を使った料理教室(親子de子ども米粉料理教室)を開催し、玄米粉の魅力を広める活動が開始しました。
「玄米粉から広がる 作る楽しみ 食べる楽しみ 家族の笑顔」を提供する「おのの米こまち」の誕生です。
それからすぐに、コロナ禍となり、家に籠もる日々を強いられました。そこで、子どもと楽しく時間を過ごせて、1食ができれば一石二鳥だと思い、こだわりの玄米粉パンケーキミックスの開発を始めました。
お食事系で甘さ控えめなため、ホットケーキが苦手というお子さんやお父さんにも、健康志向な方にも、好評いただき、ギフト用としても使っていただいています。
米粉用の玄米だけでなく、奇跡のお米とも呼ばれる「イセヒカリ」や笑みがこぼれる「にこまる」など、食べて美味しい、光や笑顔をブレンドしています。
こだわったミックス粉の原材料
玄米さんの膨張剤は米粉と相性の良い重曹と香り消しにカラダが喜ぶクエン酸使用。(レモンのような酸味を感じることがありますが、品質に問題はありません。)その他の膨張剤は有機ベーキングパウダー使用。砂糖はミネラルを封じ込めて炊き上げた奄美諸島産のさとうきび。カップケーキミックスのココア、紅茶等もオーガニックのものを使用しています。
山口県下松市(くだまつし)の田舎の小さな米穀店にて、買い付け、洗浄、乾燥、製粉、製造、梱包、配送等、個人でしております。大手の製粉会社のように大量生産は出来かねますが、こだわりのある農家さんの思いも込めながら、ひとつ、ひとつ丁寧に作業してお届けしています。
お食事系に甘さ控えめになっています。お好みで砂糖を加えたり、蜂蜜やジャム等をかけて召し上がりください。
おこめ焼き・ひらめ焼き!
マグカップのままレンジで約2分加熱。
*オーブンで焼くのもおすすめ!(耐熱型に流し込み180℃で約15分)カップを分けてレンジで加熱する場合は1つずつ様子を見ながら加熱してください。カップのサイズ、形、レンジによって仕上がりにバラツキが出ます。
「玄米粉専門店 おのの米こまち」これからどんどん進化していきます!お楽しみに!